手軽にルームチューニング 紙で簡単に自作できる音響拡散器 (DIY Acoustic Diffuser)

DIY Acoustic Diffuser

◎stereo (2021年3月号)にて紹介されました。
◎オーディオベーシック vol.54 (2010春号)にて紹介されました。

フローリングの床や向かい合った壁の間で手を叩くと、ビィーンと唸りが聞こえることがありますが、これは平行な面の間で音が反射を繰り返し、共鳴して一定の周波数の音だけが残った状態です。この音を定在波またはフラッターエコーといい、音が濁る原因の一つです。

この定在波が発生しないようにするには壁をなくすか、壁の間に平行部分がないように角度をつけて凸凹にするしかないのですが、レコーディングスタジオやコンサートホールならともかく、個人レベルで施工するのは大変です。

そこでもっと手軽にできないものかと考えて、紙製の拡散器を作ってみました。
紙製といっても、スピーカーのコーンと同じ円錐形の構造を基本に面の強度が高くなるように改良したものなので、驚くほどしっかりしています。
吸音・遮音性能は期待できませんが、耳に聞こえる範囲の定在波に対しては高い効果があります。設置面の振動を抑制する効果もあります。

>施工例(写真)

>工具・材料の例(写真)

作り方:

 用意するもの

寸法・形状は展開図を参照してください。(展開図の表示にはAdobe Acrobat Readerが必要です)

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まず展開図ファイル内の図を参照に、硬質プラスチック板に錐で穴を開け、作図ゲージを作ります。

次にそれを使い(図1)作画します。ボールペンを使うのは、線に沿って折り曲げやすくするためです。
複数作るときは紙を重ねてニードルで印を付けておくと楽に作図できます。

切り取って展開図・写真を参照に折り曲げ、両面テープまたは糊を使って組み立てれば出来上がりです。
4箇所の固定用タブを両面テープで壁に貼りつけて固定してください。
設置面の材質によっては剥がれやすかったり、撤去する際に設置面自体を傷めたりする場合がありますので注意してください。

免責事項:
当サイトを参照して行う制作・施工、その後のいかなる場合においても筆者は責任を負わないものとします。
けが・火災等には各自で十分な注意を払って実行してください。
There is no warranty. Do at your own risk.


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