Ashdown Dual Band Compression

ashdown dual band compression

高域と低域別々に圧縮をかけられるコンプレッサー。固定フィルター付きのコンプが並列で2台(ハイカット/ローカット 各1)入っているようなもの。
ボディにはBass と書いてあるが、ギターにも有効に使える。
中央の EQ Balance ノブを中央から左に回せば低音、右に回せば高音の割合が増える。ベースの高音弦のシャリつきを抑えたり、ギターでは逆に低音弦の膨らみを絞ってシャリシャリにできる。
クロームメッキの5つのノブは、見た目は奇麗だが視認性が非常に悪いのが不満。

この機種は回路と筐体間のアースが不十分なためノイズが乗りやすい。基板のグランドから出力レベル(OUTPUT)ポットのボディーを通して筐体に導通する設計になっているが、このポット自体のかしめが緩み、接触不良を起こしやすい。ペダルタイプのエフェクタは誤ってノブを踏んでしまったりすることもあるので注意が必要だ。
そこで出力ジャックのグランドからリード線を配し、筐体側はメーター裏のブラケット固定ネジにラグ端子を使って取り付けた。(ポットのボディーとグランドは基板のパターンをカットしてループを回避)
ashdown stompbox mod

また、2分割の筐体パネル同士も塗装面で絶縁されていて、そのままでは底面パネルと基板の間に電荷が溜まってノイズ源になりかねない。そこで左右の固定ビス用皿穴の塗装を剥がし、ステンレスビスで導通させた。

VUメーター裏の空間が狭いのでメーター端子が基盤上の部品と接触しないように注意。端子が圧迫されると針の動きが悪くなる。

(※修理・改造は自己責任でお願いします。この記事を元に工作を行った結果について、筆者はいかなる責任も負いかねます。)

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