暖房器具の一例/足温器(100V-60W)
もしノイズが気になったら、まず暖房器具の電源プラグをコンセントから抜いてみることをお薦めします。
スイッチを切っただけだと、まだ電源の影響が出る可能性があります。
どれくらいの電圧がかかっているか気になるので、オシロスコープを使って機器のグランドと身体の間の電位差を測ってみました。
結果は上記の足温器の場合、通電していない時・コンセントから外しているときには Vpp:1.2V 程度ですが、それが通電中は10Vを超えるぐらいになりました。いずれもAC電源由来の50Hz前後の振幅が顕著に見られます。(Vpp=電圧の振れ幅)
さらに探って行くと・・・驚いた事に、このノイズは音響機器の電源を切った状態(ヘッドホンアンプ回路に通電していない状態)でも発生する事が分かりました。
ノイズ発生のメカニズムについてはまだ調査中ですが、暖房器具に入っているサーモスタットの接点部分で突発的に生じる微小な火花放電が原因だと思われます。
また別のタイプの現象で、特定の機器で体から数十センチ(概ね50cm以内)の距離に交流電源のコードがあると「ブーン」というハムノイズが乗ることもあります。
これはノートPCに直接ステレオイヤホンを付け、電源コードと平行に寝そべった姿勢のとき顕著に現れました。
PCに触れていない状態で機器・ケーブルや体を動かさず、エアロビクスでやるように足だけを空中で上げ下げしたりすると、それに合わせてノイズ量が大きく変化するので、人体の電位がイヤホンの出力にも影響している事が分かりました。
電源コードはできるだけ身体から離すようにしましょう。
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